協力関係の構築と透明性の向上

より良い製品をお届けすべく、20以上の国と地域、150社以上の一次委託先工場がその設備、専門の知識や技術を含む様々な経営資源を用いて当社のものづくりに参画されています。アシックスは、それぞれとの協力関係を推進することで、直接の取引先に止まらず、当社事業の影響が及ぶ全ての領域でのサステナビリティ水準の向上に貢献できるよう努めています。

サプライチェーンの透明性

アシックスは、自らがサプライチェーンの中で重要な役割を担っていると認識しています。透明性を高めることは当社および全てのステークホルダーに対する不可欠の責務であると考えています。

アシックスグローバル工場リスト

アシックスは2017年から委託先工場/工場のリストを公開しています。このリストは毎年更新され、アシックス向けに生産するサプライヤーの最新の情報を開示しています。
このリストには、アシックスとオニツカタイガーの製品であるフットウェア、アパレル、アクセサリー及び用具類の生産を担う20ヵ国以上の主要な一次及び二次委託先工場が含まれています。これらの生産委託先工場を合わせると、全世界の年間生産量の90%以上を占めることになります。

ダウンロード

アシックスグループ現代奴隷と透明性に関する声明

詳細はこちらをご覧ください(英語)

管理とモニタリング

サプライチェーン管理

独自の管理体系を運用し、私たちの事業の影響が直接的及び間接的に及ぶ全ての領域での全体のサステナビリティ水準の維持と向上を目指しています。

ステークホルダーの参画


コミットメント

  • グローバルで適用する方針とガイドラインの策定
  • 方針に関する社内外のコミュニケーション(教育研修を含む)

モニタリングとリスク管理

  • 事業及びサプライチェーンでの人権リスクの評価
  • 安全で倫理的な職場基準を保証するための監査と是正措置


研修と能力開発

  • サプライヤー向け研修
  • ベストプラクティスの共有
  • グローバルで適用するガイドラインの策定
  • 方針に関する社内外のコミュニケーション(教育を含む)

報告及び透明性

  • 報告書やウェブサイトでの情報開示
  • 現代奴隷法に基づく開示
  • 業界標準ツールの活用と工場リストの開示

モニタリング

アシックスの基準に照らし合わせ、生産委託先工場の社会面(人権など)及び環境面でのサステナビリティ状況を継続的に確認しています。また、改善に当たっては、工場経営者、労働組合、業界団体と密接に協力しています。

なお、アシックスは以下の二つに注力します。

研修と能力開発

報告及び透明性

デュー・ディリジェンスと
リスクアセスメント

アシックスは、強制労働等の人権侵害を容認しないという方針のもと、サプライチェーン全体でのコンプライアンスを確保するため、厳格な管理体系を構築し、運用しています。

責任ある雇用

アシックスは、約9,000人の従業員を雇用しているほか、サプライチェーンを通じて更に多くの労働者と間接的につながっています。責任ある雇用の実践には、幅広い内容の方針と具体的な行動が必要です。

責任ある雇用へのコミットメント

生産委託先工場などサプライチェーン上の提携先と協力し、以下を実現させていきます。

労働者が人事採用などの雇用に関わる費用を負担しないこと。雇用に関わる手数料を労働者が負担した場合、速やかに返金されること。

労働者が渡航書類を自身で管理し、移動の自由を有すること。

労働者が自国を出国する前に、労働条件に関して母国語で説明を受けること。

結社と団体交渉の自由

アシックスは、ビジネスパートナー管理方針(サプライヤー行動規範)で、生産委託先工場に対し、働く人々が労働組合を組織しそれに参加する権利、及び団体交渉をする権利の認識と尊重を求めています。

海外サプライチェーンにおける「結社の自由」の確保と推進のためのアシックスの取り組みについて

公正な賃金

アシックスは「公正な賃金」に関する業界課題を認識しています。労働者への報酬の支給は完全かつ公正に行われる必要があります。そのため、生産委託先工場への監査では賃金制度について詳しく調査しています。

児童労働

児童労働は許容できない問題の一つであるため、生産委託先工場に対し、児童労働に関与することのないよう強く求めています。

苦情処理メカニズム

アシックスは生産委託先工場で働く人々、その中でも特に移民労働者の声を聞くための仕組みを構築しています。今後もその展開範囲を広げる予定です。



持続可能性のためにパートナーと協力する