株式会社アシックスは、このたび、グローバルでのイノベーション創出を加速させるべく、米国・カリフォルニア州に研究拠点となる「ASICS Institute of Sport Science America LLC（アシックス インスティテュート オブ スポーツ サイエンス アメリカ）」を設立しました。あわせて、ミシガン大学とのパートナーシップに合意し「ASICS-MICHIGAN Sport innovation center（アシックスーミシガン・スポーツ・イノベーションセンター）」を開始することになりましたので、お知らせします。
ミシガン大学は、運動生理学、コンピュータサイエンス、生体医工学、バイオメカニクスなどを網羅する世界有数の総合研究大学です。特に、スポーツとテクノロジーを融合した先端研究を牽引し、全米トップクラスのエンジニアリングを通じてスピーディーな試作・検証を実施しており、当社が有するアシックススポーツ工学研究所のさらなる発展に必要な要素を備えています。
また、日本企業との協業実績が豊富で、産官学連携のノウハウも確立されているほか、世界水準のスポーツ施設やアスリートアクセスプログラムを有し、エリートアスリートとの連携にも適しています。
今回のパートナーシップを通じて、ミシガン大学がもつ世界トップクラスの総合研究力とランニング環境を基盤に、アシックスの研究のGlobal Integrated Enterprise（GIE）を促進することでアスリートのパフォーマンスに寄与するイノベーション創造をめざします。
また、世界トップレベルの教授陣との学際的な取り組みにより、アシックスの研究領域開拓の加速と研究員のレベルアップが見込めるほか、日本に加え北米に研究拠点をもつことで契約アスリートとの接点が増加し、データ取得やアスリートの理解がこれまで以上に進むことを期待しています。
〇株式会社アシックス 代表取締役社長COO 富永満之のコメント
世界トップクラスの研究機関型総合大学であるミシガン大学とパートナーシップを開始でき、大変光栄に思います。
アシックスは、創業哲学「健全な身体に健全な精神があれかし（Anima Sana In Corpore Sano）」を掲げ、長年つちかってきた基礎研究とテクノロジーによって、アスリートが最大限のパフォーマンスを発揮できるようサポートしてきました。現在は、中期経営計画2026のもと、さらなるイノベーション強化に向けて、アスリートにフォーカスした中長期研究を推進しています。
今回の取り組みはその一環で、グローバルなR＆Dネットワークを構築し、アスリート研究を加速させます。
今後も「アスリートのためになること」をすべての判断基準に置き、アスリートの声に真摯に耳を傾け、アスリートの勝利に寄与するモノづくりを進めるほか、最新の研究を融合させることで破壊的なイノベーション創出を実現します。
〇ミシガン大学 ドメニコ・グラッソ学長のコメント
イノベーションとHuman-centric（ヒューマンセントリック）アプローチのもと、アシックスとともにさまざまな課題解決をめざした取り組みを開始でき、大変うれしく思います。
アシックスによる米国初の研究拠点を本学に迎えることは、大きな名誉であり、私たちの教職員や学生、そして地域・グローバルを横断する協働研究文化の強さを証明するものと考えています。
〇「ASICS Institute of Sport Science America」の概要
会社名： ASICS Institute of Sport Science America LLC
所在地： カリフォルニア州アーバイン
設立日： 2025年12月1日
代表者： CEO 谷口 憲彦
研究内容： トップアスリートや大学研究者との連携を通じた新たな研究テーマの開発、北米市場に近接した戦略的な研究開発 ほか
