グローバル環境方針
序論
アシックス本社として、環境への取組みに対する我々の見解について明確なガイドラインを述べます。アシックスとは、株式会社アシックスおよびその子会社、関連会社をいいます。
我々の経営理念や価値観から、我々が環境問題に明確な責任を感じていることは明白です。我々が最高水準のビジネスを行い、我々が直接的に関係する会社または第三者を通じて活動するあらゆる国で、全ての適用法を確実に遵守して実務を行うのが、我々のポリシーであり、信念です。
本ポリシーは、環境に関する現地のポリシーの補完とみなされます。全ての子会社および関連会社は、本ポリシーと現地のポリシーの両方を遵守しなければなりません。かかるポリシーがない場合、本ポリシーが適用されます。
本ポリシーの役割は、人間の活動を管理、監督し、それによって自然と天然資源に対する有害な影響を防ぐとともに、環境の変化が人間に悪影響を与えないようにすることです。アシックスは、本ポリシーから外れることに対しては、それがいかなる方法、いかなる形態、世界のいかなる場所のものであっても許容しない姿勢で臨みます。
経営理念の通り、我々には環境と人類の双方に対して社会的責任を果たし、世界中の状況を改善する必要があります。
本ポリシーの位置づけと性質
本ポリシーは、環境問題と持続可能性に関する法律、規制、その他の政策制度を参照して制定されています。
環境問題には、大気汚染や水質汚濁、廃棄物管理、生態系管理、生物多様性の維持、自然資源の保護、野生動物や絶滅危惧種の保護が含まれています。エネルギーや農薬や多くの種類の産業廃棄物に含まれる有害物質の規制に関する政策も当環境ポリシーに含まれています。
範囲
本ポリシーは、株式会社アシックス、その子会社および関連会社に適用されます。
アシックスは、当環境ポリシーを遵守する供給業者、請負業者(下請業者)、仲介業者、広告代理店、コンサルタントやその他のサービス提供業者(「ビジネスパートナー」)とのみビジネス上の関係を築きます。アシックスとそのビジネスパートナーは、環境に対して、直接的または間接的に関わらず、意図的に害を及ぼさず、維持する方法を模索します。
アシックス、従業員および経営陣の責任
アシックスは、活動をしている国で適用される環境法令、アシックスCSR方針、著しい環境側面および影響に関するその他の環境に関する要求事項を遵守することを確約します。
世界中の全てのアシックスの役員および従業員は、本ポリシーを熟読し、完全に理解し、常に遵守しなければなりません。質問または疑問は、記録の保存および報告の章のb)項に従って、各社または各統括会社の環境問題担当部署に送付しなければなりません。
経営陣には、アシックスのために働く全ての従業員および外部関係者が自らの責任の範囲内で確実に本ポリシーを理解し遵守するよう、本ポリシーを伝達する責任があります。また、経営陣には従業員が本ポリシーを理解し、そして環境に関わる問題に対処できるよう訓練する責任があります。
アシックスは、現在および将来の世代のために、自然環境に配慮する責任があります。したがって、アシックスは環境保全を保証することが重要な社会的責任であると認識し、持続的な発展が可能なグローバル社会の構築という課題に取り組んでいます。
アシックスは、自らの業務の中にとどまらず、より広範なサプライチェーンでの環境への影響を管理するため、体系的かつ継続的な改善を主導していきます。
具体的に我々が目指すのは以下のとおりです:
- アシックスグループ内の環境マネジメントシステム(ISO14001)を拡大、整備し、権限と責任を明確にする。
- 全ての役員および従業員に、日々の業務の中で環境への責任を果たし、地球規模での環境保全を推進するよう促す。
- あらゆる企業活動で、事業の優先順位を考慮しながら、省資源、省エネルギー、廃棄物の削減、グリーン購入の促進、汚染防止など地球環境への負荷の低減に継続的に取り組む。
- ライフサイクル分析および製品管理の視点を開発工程に取り入れ、環境に優しい技術と施策の発展および普及に努めることによって、製品およびサービスの環境負荷を低減する。
- サプライチェーンでの事業活動の透明性を高めることで、製品の安全性向上および環境の改善を継続的に図り、企業の社会的責任を果たす。
- アシックスの役員、従業員およびビジネスパートナーの環境問題に関する意識を向上させ、最善の取組みを目指す。
- 環境活動およびその成果の情報公開を通じて、顧客、消費者、サプライヤーおよびその他のステークホルダーとの効果的なコミュニケーションと関係構築を図る。
ビジネスパートナー
ビジネスパートナーにとって、アシックスとのビジネスを得るため、またはアシックスに代わってサービスを得るためには、環境を損なわないことおよび損なうことで生じる悪い労働環境を提供しないことが極めて重要です。
アシックスは、ビジネスパートナーの行動の責任を負うことがあります。そのため、ビジネスパートナーのことを知り、彼らがアシックスに代わってする行為が、環境法令または本ポリシーに違反していないことを可能な限り確認することが重要です。
本ポリシーに基づいて活動することが、アシックスのために、またはアシックスに代わってサービスを行う当社のビジネスパートナーに求められる条件です。
リスク
本ポリシーの違反は、以下を含むもののこれらに限られない厳しい制裁をアシックスにもたらすことがあります。
a) 当局は、多額の罰金をアシックスに課すことがあります。
b) 刑事罰は、個人の罰金に至ることがあります。
c) アシックスに対する環境汚染とそれに伴う劣悪な労働環境の申立は、アシックスの名声に重大な影響を与えかねず、事業と株価に影響することがあります。
違反の結果
本ポリシーの違反は、それぞれの状況の事実によって異なりますが解雇を含む懲戒処分に至ることがあります。
記録の保存および報告
a) 環境問題に関して、全ての正確な記録が、関連する社内規則に従い保管されなければなりません。これらの記録は、明確かつ明白でなければなりません。b) 全役員、従業員およびビジネスパートナーは、本ポリシーおよびその他の関連する要件への違反に気付いた場合には報告することが求められます。違反が存在もしくは疑われる場合、できる限り速やかに当該事象を報告しなければなりません。報告は通常のレポートラインを通じて各社または各統括会社のCSR担当部署またはグローバル内部通報ラインに連絡を取ることによって行うことができます。グローバル内部通報ラインへの報告者は、希望すれば匿名性を維持することができます。グローバル内部通報ラインへの連絡方法は「グローバル内部通報方針」に示されており、グローバル内部通報ラインへの全ての通報は「グローバル内部通報方針」に従って取り扱われなければなりません。
c) 違法行為を関係当局に報告し、その後の調査に全面的に協力するのがアシックスの基本姿勢です。
d) この章のb)項に基づき上記に直接報告される全ての事象は、検討され、必要に応じて調査されます。
e) 当該事象を効率的に評価できるよう、報告をする前に個人のリスクを考慮に入れながら、できる限り多くの情報、証拠または関連書類を集めてください。
f) 内部通報をしたと思われる人に対する悪意のある報告やその他いかなる種類の報復も容認されず、重大な不正行為とみなされます。アシックスの役員、従業員およびビジネスパートナーは、本ポリシーおよび「グローバル内部通報方針」に従い保護されます。
内部通報の結果生じたハラスメント、脅迫または不当な扱いについては、この章のb)項に従って直ちに報告することができます。
コミュニケーションおよび教育
本ポリシーが十分に理解されるよう、コミュニケーションおよび教育を実施します。
モニタリングおよび検証
本ポリシーは、適合性、適切性、有効性を勘案して定期的にモニタリングされ検証されます。